エコツーリズムの定義
人により様々:環境省は「以下3つの要素を含み、かつこれからの融合と永続的な達成を目指すもの」としている。
(1)地域固有の自然的・文化的資源を理解しながら、その魅力を享受できる教育的・解説的要素を含んだ観光が成立している
(2)資源が持続的に利用できるように環境への負荷軽減の配慮と保護・保全策がなされている
(3)地域経済や地域社会の活性化に資する
エコツアー(エコツーリズム)を行うことによって…
行ったことのない人との交流(例;小学生など、エコ広場)により、地域に活力をもたらすことが期待されている
エコツアーで得るもの…
例;森の香り、水の冷たさ、土の暖かみ、あるいは暗闇の恐怖など
→本物の自然を体験することができる
※ 登山、トレッキング愛好者には…知的探究心をさらに満足させることができる
豊かな自然の中での取り組み
ex)屋久島:豊かで多様な自然環境を舞台に登山、森歩き、カヤック・カヌー、沢登り、スキューバダイビング等、多様なものが行われている
→重要な観光資源(ガイド業)
課題…特定の地域が過剰利用にならないよう、特に国立公園では保護地域の徹底管理と資源調査に基づきエリアを分散させる
多くの訪問者が訪れる観光地での取り組み
ex)軽井沢:野生生物専門のスタッフが自然解説イベント(自然解説、体験イベント、野生動植物の調査研究・保護管理活動)を行い、年間約1万人以上の利用者がある
→環境教育を実施するだけではなく、地域の野生動植物を調査、その保全に関わっていく科学的な理解を深めるとともに、エンターテイメント的要素も盛り込んで自然の中の野生動植物に共感や感動を抱くエコツアーと環境教育を目指している
エコツーリズムの認知度と経験率
平成15年調査結果;経験者5.1%、名前のみ認知48.8%、知らない46.2%
経験者の意識変化;もう一度参加したい93.1%、行きたくない6.9%→一度行ってみるといい経験になる
(ここまで平成16年版環境白書より一部修正)
海外と日本の違い;日本では国立公園の適正な利用形態の定立を目標としている
他方、海外特にヨーロッパでは、目的地に行くまでの手段もエコツーリズムの一つと考えられている
日本の考えの特徴・・・自然地域までの交通手段のコントロールについてはほとんど触れられていない
(武田泉「エコツーリズムの概要とその応用−公共交通優先政策との関連を視座に入れて−」より)
まとめ
エコツーリズムとは、「自然環境や歴史文化を対象とし、それらを体験し、学ぶとともに、対象となる地域の自然環境や歴史文化の保全に責任を持つ観光のありかた」のこと
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